あーーーーーーーーーーっ! [日本の絵本]
おもわず、コドモといっしょに叫んでしまいますな。
あーと いってよ あー(ちいさなかがくのとも 2009年4月号)
小野寺悦子/文
堀川理万子/絵
福音館書店/出版社
福音館の「こどものとも」は私も読んでいましたが、
いまは「年少版」とか「かがくのとも」とか、いろいろなシリーズがあるんですな。
いろいろな「あー」の声を出してみると、
同じ「あー」でも、さまざまな表情がある事が分かります。
しかも、目に見えない「声」が見事に視覚化されていますな。
口をおさえたり、胸をたたいたり。
扇風機の前で声を出すとぷるぷるするのと同じですな。
ながーく叫んでみるのも面白いですな。
コドモもおもしろがって、ながーく「あーーーーーーーーーっ」と叫んでいます。
小さな頃からなんでも不思議がる事、知りたがる事が
日常を面白くするんですな。 :-)
反抗期 [日本の絵本]
いやだいやだシリーズ紹介の4冊目ですな。
いやだいやだ(いやだいやだの絵本 3)
せな けいこ/作
福音館書店/出版社
以前紹介した、「にんじん」、「もじゃもじゃ」、
「ねないこだれだ」と、この「いやだいやだ」の4冊、
箱入りで書店に並んでいます。
毎度お母さんを困らせていることでおなじみのルルちゃんは、
今回はとにかくだだっ子なんですな。
とうとうお母さんも最後の手段に出ましたな。
だっこもしてくれません。
おやつも「いやだ」って宣言しました。
ルルちゃんのまわりがみんな「いやだいやだ」と言うようになります。
そうしたらルルちゃんはどうするの?
という問いかけで本書は締められていますな。
自分のことを、他人に置き換えて考えてみる、
他人のことを自分に置き換えてみる。
大人への第一歩、ですな。
ちなみに、私の子供時代は、
自分で言うのもなんですが、わりとおっとりしていたので、
この絵本は、いじめっ子が逆に意地悪されるお話、
と勝手に勘違いしておりました。。。 :-(
あなたの「ブローチ」は? [日本の絵本]
薄紙(トレペ)での表現、こんな事もできるんですな。
ブローチ
渡邉 良重/絵
内田 也哉子/文
リトル・モア/出版社
内田也哉子さん(本木雅弘さんの奥様)の心をうつ文章、
そして渡邉良重さんのすてきな絵が
不思議な魅力を作り上げています。
先がうっすらと見通せる「薄紙」でできた絵本です。
めくられた「過去」のページも、だんだんと
霧の中に入ってゆくように消えていきます。
「希望」を見つけ出す絵物語、ですな。
びりびり破かれそうなので、コドモには
一人で触らせられません。。。
大人の絵本、ですね。
薄紙の素材を活かした絵本に、ブルーノ・ムナーリさんの
「きりのなかのサーカス」というのがあります。
こちらもおすすめですよ。 :-)
遠足 [日本の絵本]
どっちが「ぐり」で、どっちが「ぐら」でしょう。
よぉく見ると分かります。。。
ぐりとぐらのえんそく(ぐりとぐらの絵本)
なかがわ りえこ/著
やまわき ゆりこ/絵
福音館書店/出版社
ぐりとぐらは、本当に子供が夢中になりますな。
遠足に出かけたぐちとぐらは、お弁当を食べたいのですが
まだ時間も早い事もあり、おなかがすいていません。
そこで、体操やかけっこをしておなかをすかそうとするんですな。
お弁当が食べたいから、おなかをすかそう!
何とも微笑ましいですな。
途中、毛糸を見つけて後を追っていくと
なんとクマさんの。。。
最後は、みんなで一緒にお昼ご飯ですな。
ぐりとぐらは、いつも食べる場面があって、私もお気に入りです。
やっぱり食いしん坊なんですな。 :-9
アフロ [日本の絵本]
これも、しつけ絵本ですな。
もじゃもじゃ (いやだいやだの絵本 2)
せな けいこ/作
福音館書店/出版社
もじゃもじゃは なあに?
おにわの き
うちの ころ(犬)
ほどけた けいと
ルルちゃんの あたま(髪の毛)
いろんなもじゃもじゃが
いろんな方法で、解決していくんですな。
そして、いじっぱりのルルちゃんも、最後にはかわいい女の子に変身です。
ドイツのしつけ絵本、ハインリヒ・ホフマンさんの「もじゃもじゃペーター」も有名ですが、
こちらは少々ブラックがすぎますので、私には日本のお話の方が読み聞かせやすいですな。
(個人的には、「もじゃもじゃペーター」も大好きですが。。。)
それにしても、最近のお子様達は、こぎれいな子がおおいですな。
もじゃもじゃあたまでも、「個性」という事で、そんなに
目くじらを立てる事もなくなってきましたな。 :-)