バーバ・ヤガー [海外の絵本]
ロシア民話ではおなじみの、魔法使いのおばあさんのお話ですな。
私は子供のころ、「婆さん・ヤガー」の事だと思っていました。
あながち間違いではありませんが。。。
バーバ・ヤガー
アーネスト スモール/文
ブレア レント/絵
こだま ともこ/訳
冨山房/出版社
これが、バーバ・ヤガーの小屋ですな。
髑髏と骨で作った垣根に取り囲まれていますな。
鶏の脚が生えていて、森の中を駆け巡ります。
お母さんに頼まれ、カブを買いに行ったマルーシャ。
途中でお金をおとしてしまい、それなら、森でカブを探そうとするのですが、
案の定迷子になってしまいます。
そこで、バーバ・ヤガーに捕まってしまうんですな。
バーバ・ヤガーは「悪い子」はスープにして食べてしまうんですな。
マルーシャはとんちのきく娘なので、なんども自分は「いい子」であると
説得し、難を逃れます。
バーバ・ヤガーは臼に乗って空も飛びます。恐ろしいですな。
そんなとらわれの身になってからのある日、バーバ・ヤガーは長寿の薬のために
「黒いヒマワリ」を探している事を知るんですな。
マルーシャと同じように森で捕まったハリネズミが、実はその花の事を知っていると知り、
間一髪のところでスープにされずに済みます。
ハリネズミの身の上話が泣けるんですな。お城に生えていた「黒いヒマワリ」の
呪いのせいでこんな姿に生まれ、捨てられてしまったんですな。
オンドリに乗って道案内するハリネズミを追いかけ、最後には、
バーバ・ヤガーは「黒いヒマワリ」を手に入れ、ハリネズミは
人間の姿に戻ります。
いったんは例の小屋に全員戻るのですが、「いい子」にはめっぽう弱いバーバ・ヤガー。
二人を解放し、めでたしめでたしですな。
こわいけど、ところどころでニヤリとする、不思議なお話ですな。
ブレア レントさんの版画もいい味出してますな。 :-)
鉄子の部屋 [海外の絵本]
森本レオさんのナレーションでおなじみの、機関車トーマスですな。
あ、最新シリーズは、ジョン・カビラさんなんですな。
Thomas's Railway Word Book
Random House
Paul Nichols
イギリスの牧師、ウィルバート・オードリーさん原作の
この作品は、コドモのお気に入りです。
ちなみに私が子供の頃の鉄道絵本といえば、きかんしゃやえもんでしたが。。。
アニメーションは本当に面白いですな。
サンダーバード的な、微妙にリアルなところもGood。
この絵本は、鉄道英単語のお勉強用ですな。
「5」はジェイムズですな。
絵の中のいたるものに英単語が表記されています。
「bird」、「whistle」、「tender」、「top hat」という感じですな。
当然ですが、鉄道関連がメインです。
「1」は、トーマスですな。除雪作業中。
ジェイムズは港で魚を積んでいますな。
「7」はトビーですな。ちょっと上を向いた鼻がキュート。
今は蒸気機関車は走っていないのですが、
相変わらず人気があるのは本当に不思議ですな。
コドモは、なんで煙突から煙が出ているのか
理解しているのでしょうか。 :-)
西部劇 [海外の絵本]
「ちいさいおうち」で有名なバージニア・リー・バートンさん作の
西部開拓時代のお話ですな。
名馬キャリコ
バージニア・リー・バートン/作
せた ていじ/訳
岩波書店/出版社
ここは西部のサボテン州。見た目はあまりぱっとしないけど、
めっぽう頭が切れ、足の速さもとびきりな「キャリコ」という馬が主人公。
命の恩人、カウボーイの「ハンク」とともに、牛を盗んだ5人組の悪党たちとの大活劇ですな。
コミック風、映画の絵コンテみたいなコマ運びが面白いですな。
西部劇お約束の牛とカウボーイたち。
悪役ですな。ボスの「すごみやスチンカー」。
すごみやスチンカーとその一味はお尋ね者。
「ばらしやボーンズ」と「ヘビの目パイゾン」。
「はげたかベイツ」と「ちびスカンクのスターキー」。
お約束のお尋ね者のポスター。ピンときちゃったみたいですな。
泥にまみれて黒い馬になり、敵の目を欺く賢いキャリコ。
悪いやつには、サボテンが似合いますな。
やはり脱獄は穴を振って、ですな。
馬車も襲われます。打ち合いもありますな。
身体を張ったアクション!
悪者だって改心します。
そして西部には再び平和が訪れました。じゃじゃーん。
映画にしたら本当におもしろそうなお話ですな。
今の技術なら、この絵のタッチのまま動画にする事も出来そうですな。 :-)