ピクニック [海外の絵本]
暑さも和らいで、ピクニックにはちょうど良い季節になりましたな。
森へ行く、となれば、お真っ先に思い出すのがこの絵本ですな。
もりのなか
マリー・ホール・エッツ/作
まさき るりこ/訳
福音館書店/出版社
紙の帽子をかぶり、新しいラッパを持って森へ散歩に出かけた「ぼく」。
いろいろな動物たちとの出会いがあるんですな。
例えば、ライオン。ラッパの音で目を覚ましてしまうのですが、
「ぼく」の散歩が気になります。
「ちゃんと髪を梳かしたら、ついていっていいかい」と聞くんですな。
そして、ちゃっかりついて来ちゃいます。
森の中でつぎつぎと遭遇する動物たち。
みんな、今やっている事をちょっと中断して、散歩の行列に参加して行きます。
淡々と進むお話ですが、モノクロームで描かれた絵に、すっかり引きつけられ
どんどんとその世界に引き込まれてしまいますな。
どんどん長くなる行列。
途中、誰かがピクニックをした跡を発見。
一休みして、おやつを食べ、
「ハンカチ落とし」や「ロンドン橋落ちた」をして遊ぶんですな。
最後に「かくれんぼう」をして、鬼になった「ぼく」が
目を開けると、動物たちは誰もいなくなっているんですな。
そのかわり、心配したお父さんがそこにはいたんですな。
「まだみんなかくれているんだ」という無邪気な子供の台詞と、
「きっとまた今度まで待っていてくれるよ」というお父さんの台詞が
お父さんの優しさを感じ、ぐっときますな。
私も子供の頃、よく山の中へお弁当を持って家族でピクニックへ行ったものです。
運が良ければ、カモシカやウサギを見る事が出来ました。
そして、暗い森の中は、確かに何か出て来そうな感じがしたものです。
今はなかなか「森」へ気軽には行けなくなってしまいましたな。 :-)
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