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ワニの店 [海外の絵本]

ブラックユーモアですな。こどもには少し難しいかも。



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わにくん
ペーター・ニクル/文
ビネッテ・シュレーダー/絵
やがわ すみこ/訳
偕成社/出版社






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むかし、ナイル川のスナハラに、みどり色のわにが一ぴき、ねそべっていた……。




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ピラミッドやスフィンクスのあたりでは、わにはもう、一ぴきも見かけないんですな。
アスワンハイダムが出来てからの事。

下流にいた、たくさんのわにたちは、何処へいったんですかな。

そんなわにくんが、通りがかったご夫人達の話を立ち聞きし
「ワニの店」があるというパリに向かいます。





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とってもシュールな世界が広がりますな。
魅惑的な絵と、ちょっと不思議な話のギャップが、
読む人を少々ぎょっとさせます。




やっと見つけたその店は、ワニのための店ではなく、人間のための店だったんですな。
ご想像にお任せします。。。

逆上したわには、ぺろりと丸呑みし、故郷へ戻りますが。。。

これはぜひ読んでいただいて、ショックを受けてもらうのがよろしいかと。



「スイスの最も美しい本賞」、「世界で最も美しい本賞」を受賞した本作品ですが、
明らかに大人目線ですな。
コドモはこわがって、最後まで本を読むのにつきあってくれませんでした。とほほ。

ドイツ出身のビネッテ・シュレーダーさんの絵は、一点一点が幻想的ですばらしく、
そのままポスターとして飾りたくなりますな。


ところで、コドモが、この作品の「諷刺」を理解できるのは、
いったい何歳になってからなんですかな。 :-)



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