フレデリック [海外の絵本]
眠たそうな目が印象的な、ちょっとかわった野ネズミのお話ですな。
フレデリック
ちょっとかわったのねずみのはなし
レオ・レオニ/作
谷川 俊太郎/訳
好学社/出版社
まきばの石垣に住むオシャベリ野ネズミたち。
お百姓さんが引っ越してしまったので
今年の冬支度は大変なんですな。
昼も夜も働きます。
でも、「フレデリック」だけは、なんか妙なんですな。
働いているように見えない彼、いつもじとしている彼は、
みんなの疑問にのらりくらりと答えます。
例えば、
「さむくて くらい ふゆの ひの ために、
ぼくは おひさまの ひかりを あつめてるんだ。」
なんて言う感じですな。
仲間たちに特にいじめられる訳でもなく、淡々と話は進み
冬がきて、そして食べ物がつきてしまったそのとき、
フレデリックの登場ですな。
フレデリックが集めていたものは、「ことば」だったんですな。
あたたかいお日様の話、色とりどりの景色、
たくさんの小話。。。。。
拍手喝采を受けたフレデリックが、ちょっと照れくさそうに
「そう いう わけさ。」というところなんて、すてきじゃないですか。
アリとキリギリスの話を想像していた人にはいささかショッキングな内容ですな。
お説教じみてなく、それでいて考えさせられる絵本。
いがいと無いんですな、これが。 :-)
はい、アリとキリギリスを想像していました^^
温かい言葉を集めてたなんて、フレデリックは憎いヤツですね。
参りました(笑)
by mikanchan (2009-06-07 07:31)
mikanchanさん、コメントありがとうございます!
谷川俊太郎さんの訳がこれまた良いんですよ。
by nico (2009-06-07 23:31)