お子様向け色彩理論 [海外の絵本]
皆様、ご無沙汰しておりました。久しぶりの更新です。
今回紹介するのは、色の三原色のお話ですな。
いろいろへんないろのはじまり
アーノルド・ローベル/作
まきた まつこ/訳
冨山房/出版社
ずっと昔、色というものが無かったんですな。
何の代わり映えのしない、そんな「はいいろのとき」に、
魔法使いが「あおいろ」を発明。
評判になったその「あおいろ」は、町中に塗られる事になるんですな。
「あおいろのとき」が始まりますが、
はじめは色のついたすてきな世界だと皆が思っていたのですが
その色のためになんだかみんなが悲しい気持ちになって来たんですな。
たしかに、そりゃそうだ。。。
なんとかしなくちゃと、魔法使いは、次には「きいろ」を発明。
当然ですが、「きいろのとき」は目がチカチカしてまぶしくて
頭が痛くなって、惨憺たる結果に。
次に発明したのは「あかいろ」。
「あかいろのとき」は、皆が起こりっぽくなって乱暴に。
魔法使いはなんとか新しい色を発明しようと躍起になるのですが
どうしても出来上がるのは赤、青、黄ばかりなんですな。
とうとう溢れ出した色たちが、混ざり合ったのを見て、ひらめいたんですな。
ちょっとずつ混ぜれば、いろんな色が出来る事に。
私も子供の頃この絵本を読んだとき、目から鱗でしたな。
これがきっかけで、クレヨンではなく、絵の具に興味が移りましたな。
その後、町中がすてきなカラフルな世界になって、めでたしめでたしというお話。
色の作り方はもちろんですが、単色の世界が招く恐ろしさも実は伝わって来ますな。 :-)
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